素晴らしいショットは多々あった。というよりそれが大半だった。力強くキマった画というより、少しでも押したら崩れそうな危うげなバランスの上に成り立っている映像美という印象を受けた。
でも面白いかと言われるとわからない。主人公の行動原理がわからなくて、話も単純で意外性もないと思った。DVDについてたテオと池澤夏樹のお話をみたら意味はなんとなくはわかったけど、とにかく観てる時はあまりノれなかった。ヨーロッパの歴史と地理に疎い(あるいは興味がない?)のが悪かったかも。もしかしたら僕、被写体が大きい映画は得意じゃないかもしれない。