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ユリシーズの瞳のTPのレビュー・感想・評価

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)
1.0
 1時間で降参しました。話の筋が飛ぶというか、全く根拠のない飛ばし方をするので、不思議系というしかない。
 昔からヨーロッパの一部の映画に良くありがちの芸術性を重んじることで、話の筋、面白さをないがしろにする代表的な映画。
 カンヌはグランプリを受賞したからといって面白い映画というものではない。評論家しか受けないような映画も受賞するわけで、この映画もその範疇に入る。
 映像が素晴らしいとか、激動のヨーロッパの絶望感とかが圧倒的とかいう感想を目にするが、ヨーロッパ史をよほど勉強していないとそのことはわからんし、映画は映像だけを見ているわけではない。

 私は、あくまで映画は面白いことが基本になくてはならないと考えており、グランプリを受賞し評論家に認められていようが、つまらないものを、映像がいいとか、長回しが個性的とか、演劇的手法がどうとか本質でないところを褒め上げていい映画というほど自尊心はない。
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