幻のフィルムを求めて、内戦の国をゆく。そのストーリーラインからして、映画好きにはたまらないし、それを、映画を知りぬくアンゲロプロスが撮るわけだから、魅力的にならないわけがない。
映像のツールとして…
「夜と霧」でも語られていることがわからないのかと言わんばかりの圧巻の映像。瓦礫や霧が語ることを感じ取らなければならない。この殺伐とした風景は今も何処かで起こっている。映像が語る哀しい映画。
出演者の…
素晴らしいショットは多々あった。というよりそれが大半だった。力強くキマった画というより、少しでも押したら崩れそうな危うげなバランスの上に成り立っている映像美という印象を受けた。
でも面白いかと言われ…
池澤夏樹氏は字幕翻訳で「眼(まなざし)」という単語を多用しており、事実アンゲロプロス自身も、今作を「見るという行為の不可能性」についての映画だ、と解説していてなんとなく合点がいった
20世紀の初め…
アンゲロプロスは昔から好きだけど、昔は映像に主に魅了されてたなぁ。今も映像の素晴らしさには相変わらず目を見張るけど、今作は描いてるテーマも物語もあと時の流れの描き方も本当に圧巻だった。天才。ヨーロッ…
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