このレビューはネタバレを含みます
ギリシャ最古のフィルムを探す旅。ロマンチシズム溢れる作品かと思いきや、世紀の初めに撮影されたフィルムに何も写っていないことが象徴するところは、歴史から学ぶことなく大きな過ちを繰り返してきた20世紀の…
>>続きを読むホメロスの『オデュッセイア』の主人公オデュッセウスは、英語にするとユリシーズとなり、長い旅を意味するオデッセイという言葉はこの『オデュッセイア』から来ている。
本作での国境を超える長い旅は、オデュッ…
うーん見た後すぐは、なんもしたくない。残像に浸っていたい…。
長い叙事詩を読んだときみたいな満足感…長い詩なんか読んだことないけど。
結局、国同士の戦争と、内戦の合間に生きてきたみたいなバルカン半…
鑑賞記録
ストーリーこそ違うが
続「霧の中の風景」って感じで
かたや父を探す旅であり
こちらは3巻の未現像フィルム探しであった
「国境」「河」「戦争」「民族」「石像」
そして「霧」が重要な点だった…
アンゲロプロスの作品は戦争によって引き離された家族や故郷を失った悲劇を描いているものが多く、しっとり染み入る、普遍的な哀しみです。本作の余韻もまた素晴らしく、いまだアンゲロプロスの詩的な映像の中から…
>>続きを読むこれは紛うことなき傑作…!
映像の美しさにこんなに圧倒されたのはタルコフスキー以来かも。
序盤のデモの人らの声がめちゃ好き。
終盤からラストへの展開は衝撃。
特典映像の監督のコメントも「なるほどー!…
天才、テオ・アンゲロプロス監督。ホメロス「オデュッセイア」(英訳ユリシーズ)をベースに、ロードムービーであり、ギリシャからブルガリア、ルーマニアを経て内戦中の激戦地の歴史を描く。
美しく幻想的な映…
またとてつもない重量の映像で観客をしばきにくるサディスティックなアンゲロプロス大先生でした。今回は主人公と一緒に国境を越えた旅ができるので、この「旅が終わったかと思ったら、旅の始まりだった」感が本当…
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