独りで慟哭するのが世界一似合うカイテル。
しかし、カイテル程キャリアが豊かな俳優も居ないなと改めて。スコセッシ、フェラーラ、タランティーノからソレンティーノやアンゲロプロス、『スモーク』まで。
映…
始まった瞬間から尋常じゃない。凄まじいシーンの連続。地の果てまで映画の眼差しを追い求めるシネフィルを描いたロードムービー。眼差しを失ってしまったハーヴェイ・カイテルの疲れ切った表情が最高。
ハー…
登場してくる人物があらゆる隠喩となって印象を投げかけてくる。シュールレアリスティックを感じるものの、ただのシュールさではなく、やはり何かを隠喩しているという強い印象を受ける。
「蜂の旅人」と同様に…
このレビューはネタバレを含みます
ギリシャ最古のフィルムを探す旅。ロマンチシズム溢れる作品かと思いきや、世紀の初めに撮影されたフィルムに何も写っていないことが象徴するところは、歴史から学ぶことなく大きな過ちを繰り返してきた20世紀の…
>>続きを読むホメロスの『オデュッセイア』の主人公オデュッセウスは、英語にするとユリシーズとなり、長い旅を意味するオデッセイという言葉はこの『オデュッセイア』から来ている。
本作での国境を超える長い旅は、オデュッ…