ハーヴェイ・カイテルの渋い演技とアンゲロプロスの冷たく美しい映像が織りなす濃密な時間。
激動のバルカン半島を彷徨う3時間弱。
ストーリーの評価は難しいけど、見応えのある映画でした。
幻のフィルムを…
ギリシャ映画の祖が残した幻の3本のフィルムを探す旅。何度も超える国境。そこら中で垣間見える危機的情勢。過去と現在を行き来するような時間の共存。一寸たりとも画面から目を離せない圧倒的な長回しの妙が全編…
>>続きを読むハーヴェイ・カイテルがテオ・アンゲロプロス作品に主演‼️
アメリカ🇺🇸俳優がギリシャ🇬🇷作品に主演❓それもハーヴェイさん❓って思ったけど...全然違和感はなかった💦
まず題名『ユリシーズ』とは、…
テオの分身とも思える1人の映画監督が初めてバルカン半島で映画を撮影したマナキス兄弟の足跡と未現像のフィルム3巻を求めて旅をする。国境を超えて民族対立や紛争が各地で未だに続くバルカン諸国を巡り歩く。欧…
>>続きを読む霧がかり灰のような薄い青。溶け始める降り積もった雪。強く踏みしめる。砲声から逃れた先。表情のない子供。探し歩く監督。穏やかな水面の川に船と彫像。優しいけど寂しい音色に踊りましょう。怯えながら慟哭。1…
>>続きを読むまさしくこれこそアンゲロプロス、って映画。
1994年時点でアンゲロプロスが切れる手札を全て切って作り上げた集大成。
冒険譚であり叙事詩、いつも通り平常運転の時空並列や長回しなんかは健在だが、ギリシ…
3時間弱におよぶ失われたフィルムを探し求める旅。
神聖なる空気感と悲劇を巡る虚無感。
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監督の映画を見るのは、これで5本目だけど、どれも「旅」の映画だとやっと気がついた。今作もたた…