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ザ・フォッグのsymaxのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)
3.5
"この怨み、晴らさずにおくものか…"

4月21日は、アメリカ西海岸の港町アントニオ・ベイの誕生日…

しかし、町の誕生には悍ましき裏切りの物語があり、恐ろしい怪談話として密かに語り継がれていたのでした…

100周年を記念する式典が行われる中、不気味な霧が町を覆い始める…霧の中に何かが蠢く…

"ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022"三本目…そして、コンプリート。

どこか小泉八雲の怪談話のような雰囲気を醸し出しながらも、古さを感じさせない幽霊譚…

今回、レトロスペクティブと題された特集上映された三作品の中で、一番色褪せていないような感覚を持たせる作品のように感じますが、そこはカーペンターですから、突っ込みどころは満載でそれもまた楽しかったりするのです。

本作は霧の表情が素晴らしく、今ならCGで思いのまま表現できるのでしょうが、今のようなCG技術がない当時の表現の方が、断然生き生きてしていまして、見せない怖さの教科書のようです。

エンドクレジットにロブ・ボッティンの名前が…もうこの時から、カーペンターと組んでいたのですね…
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