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ザ・フォッグのBOBのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)
3.5
ジョン・カーペンター監督のスーパーナチュラルホラー。

カリフォルニアは、誕生100周年を迎えた港町アントニオ・ベイ。不気味な霧が町を包み込む。

"12:00, the 21st of April."

正直怖くはない。スローペースでスリルもないし、スプラッター描写もない。

でも、本作が持つ不穏で幻想的な雰囲気にはとことん魅了された。特に、霧描写が絶品。霧に覆われた街は『ミスト』、霧から姿を現す亡霊は『パイレーツ・オブ・カリビアン』を想わせた。これらの作品に影響を与えている可能性は十二分にある。

プレタイトルシークエンスが素晴らしい。おじいさんが、キャンプファイヤーを囲む子どもたちに、100年前に起きた難破船事故に纏わる怪談話を披露する。とてもムードがあった。実は、映画館上映用に後付されたシーンらしい。

ローカルの深夜ラジオが街の人々を繋いでいくというストーリーに、ロマンを感じた。

シンセ音楽がどことなく『ハロウィン』。

『サイコ』のジャネット・リー&『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーティスが共演。この二人が親子だったとは知らなかった!ジェイミー・リー・カーティスって、ホラー映画界のサラブレッドだったのか!!

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