sugasan

サラマンダーのsugasanのレビュー・感想・評価

サラマンダー(2002年製作の映画)
2.8
題材的に空を覆い尽くす竜が世界を燃やすスペクタクルを期待してしまうが、残念ながら竜の出番は少なめ。
竜の出現で荒廃した世界を舞台に、生き残った人類の対立のドラマがメイン。

クリスチャン・ベイル演じるイギリス側のリーダー"クイン"と、もはやマシュー・マコノヒーの原型を留めずビル・ゴールドバーグと化したアメリカ側のリーダー"ヴァンザン"の対決は、両者とも流石の演技力で見応えあり。

中盤の近代兵器VSサラマンダーの空中戦も超燃えるが、予算が尽きたのか映画はこのあたりで失速。

戦車や軍用車両の集団はボスサラマンダーに秒で灰にされ、生き残った二人のリーダーによる竜VS人間によるタイマンバトルにもつれ込む。

「人間1人でサラマンダーに勝てるんだったら世界は荒廃しなかっただろ!」とツッコミを入れたいところだが、そこはお約束ということで。

もう少し長尺で両陣営を掘り下げ、都市破壊のスペクタクルをたっぷり描けばもっと違った評価を得られたかもしれず、尺の足りない映画よりはどちらかといえばテレビドラマ向けの題材かもしれない。

BBCあたりでリメイクどうですか?
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