海の豚

サラマンダーの海の豚のレビュー・感想・評価

サラマンダー(2002年製作の映画)
1.5
伝説だと思われたドラゴンは実在した!太古の眠りから目覚めたドラゴンは世界を蹂躙し始める。
人間達は地下にシェルターを作り何とか生き永らえていたが…といった作品。
ここまで観る前と観た後の印象が全く変わらない映画も珍しいのでは。

「ドラゴンを退治しに行っちゃ駄目だ!
出所を探られて、このアジトが攻撃されるぞ!」とアジトから出るのを拒む割りに食糧の為の畑は車で向かうくらい外に作っていて、「いや、こっちはいいんかい!」って感じだし、その畑も普通は別に複数作ってどれかが破壊されても大丈夫なようにするだろうに、1つしか作っていず、しかも育ててる食糧は何故かトマトオンリーという不思議。

案の定収穫に行ってる時にドラゴンに襲われるのだが、主人公達がそこから逃げ切れた言い訳が「このドラゴンは俺達に興味ないぞ。畑を破壊したいだけだ!」というご都合主義のもので、そういう割りにはドラゴンは中途半端にちょこっと破壊しただけで、そこそこ畑は無事だった事が後で分かる。

主人公がドラゴンの卵を見つけるシーンや、あるキャラが序盤にちょっとした失敗をするシーンなど、これが後々の展開に効いてくるんだろうなと思っていたら、その後全く触れられる事がなかったり、主人公が目を掛けていた青年がある大きな決断をして、その数分後に「やっぱ止めたよ」と簡単に撤回する展開など、とにかく「それやる必要あったの?」というシーンが目立った。

何十匹といるはずのドラゴン達も何故か一匹ずつしか襲ってこず、それはドラゴン達の巣窟に行っても変わらないから何の緊張感もなかった。
ツッコミ所は沢山あるから、そういう意味では楽しめる作品かもしれませんね。
海の豚

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