このレビューはネタバレを含みます
オペラ好きのフィッツカラルド(クラウス・キンスキー)が、ペルーのイキトスで、オペラの為にゴム園を作るので、船を走らせ、とんでもない方法で山を越えようとする話。
何と言っても、フィッツカラルドが、船を別の川に移すために、山の斜面を引っ張り上げようとする場面が素晴しかった。今まで観たことのない映像、原住民に殺される恐怖もありながら、彼らが、悪霊を追い払うためにと、船の移動を手伝ってしまう所もなかなか面白かった。
そして、フィッツカラルドが密林にオペラハウスを建てようとする、船を山に引き上げようとする、不可能を可能にしてしまうような所や、演ずるクラウス・キンスキーの鬼気迫る所が凄かった。
「ノスフェラトウ」「バッド・ルーテナント」に次ぐヴェルナー・ヘルツォーク監督作を観る、どれも、狂気が含まれている所が魅力かと(2023.1.2)。