ガブXスカイウォーカー

戦闘少女 血の鉄仮面伝説のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

戦闘少女 血の鉄仮面伝説(2010年製作の映画)
3.6
カルト映画監督の井口昇、特殊効果の西村喜廣、アクションの坂口拓ら、低予算B級エログロアクションの第一人者たちが結集しただけあって、映像は悪趣味の一言。オッパイから刀、ケツから電ノコ、耳から腕などを生やすミュータントたちが多数登場し、人間たちは次々と首チョンパされるわ、三枚におろされるわなどスプラッターギャグをかまして死ぬ。しかも登場人物の大半はイキっていて冷酷でバカな奴ばかり。あらゆる面でグロテスクだ。おそらくマニアック過ぎて観ていてドン引きする方もいるだろう(笑)
だがトリプル主演の杉本有美、森田涼花、高山侑子(全員、特撮ヒロイン経験者!)はかわいい。とくに森田涼花は顔と手に蛸のような造り物を付け、それなりにアクションまでこなす熱演ぶりだ。
『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』はいい意味でも悪い意味でもくだらない。本作を観ると、いかに東映のヒーロー物があらゆる面で優れているのかよくわかる。いや、子供向けヒーローアクションとマニア向けスプラッターアクションを比較するのは無粋というものか。本作は井口、西村、坂口、杉本、森田、高山などいずれかのファンならば観て損はないだろう。