孤独に苛まれながらも、愛と幸せを求める
一人の女性の葛藤と再生。
詩的で美しく、とても繊細。
日常の中の美しさ、あたたかさが切り取られ、映される。
ラストシーンの"緑の光線"は実に素晴らしいに尽きる。
孤独に耐えられず、予定のない長期休暇をどうにかして埋めようとするデルフィーヌ。
孤独を感じ、それに嘆くも、いざ自身の元に男が来てもそれを拒否する。友人のアドバイスでさえ拒絶する。
そんな…
これは凄い!ロメールの怨念と本気が見える。一人旅の重要性を語るジジイと1つのフレームに収められる父母娘はほとんど芝居が与えられずにそこに言葉があるだけな一方で、デルフィーヌとその女友達には手堅く芝居…
>>続きを読む"緑色"というなんの意味も持たない共通性が、突然デルフィーヌの目の前にあらわれる。そのことに彼女自身も驚くのだが、直感的に緑色にはイヤな感じがしないというだけで、ひとまず信じるに値する不思議なできご…
>>続きを読む映像も会話もボーっと観れてしまうのに、観た後にあのシーンは、あのセリフは、と吸収してしまう内容
どこか一つ取れてしまうと崩れ去っていきそうな空気感が常に感じ取れたなぁ
山羊は高くて狭い山岳を好む…
孤独をテーマに描かれる主人公の理想、現実、プライド、自己矛盾、葛藤...
登場するキャラクター、シチュエーション、デルフィーヌの演技、どれもリアルで痛々しくて、そこが良かった。
あと会話劇のカメラワ…
自分でも自分のことがよくわからないと嘆くデルフィーヌの気持ちがよくわかる。旅先で出会った4人で話して、そのうち2人が良い感じ、もう1人の男性は自分に話を振ってくれなくて無言。あの時のデルフィーヌの演…
>>続きを読むヌーヴェル・バーグの中では最も好きな作品のひとつ。世俗的な性的欲求に対する女性のアンビバレントな揺れ動きというありふれた題材を軸として、バイオリンの無調音楽、ランボーの引用など、さりげない芸術性が押…
>>続きを読む(c) 1986 - LES FILMS DU LOSANGE- C.E.R. COMPAGNIE ERIC ROHMER