ヤマナカ

緑の光線のヤマナカのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.5
人々が顔を突きあわせて語らう空間を切り取るということがこんなにも美しいと感じられることの奇跡。シェルブールの休暇のどの瞬間も素晴らしいのだが、草原を散歩しながらデルフィーヌが突然立ち止まって泣き出してしまうところが一際良い。
ドストエフスキーの『白痴』に集中できないデルフィーヌがようやく最後に一緒にいたいと思える男に出会い、ビアリッツでお婆さんたちが話していた『緑の光線』を目にすることになるが、このテクストと映画の画面の融け合う瞬間が大好きだった。
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