まつこ

緑の光線のまつこのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.1
あの光を見ることができたら素直になれる気がする。

友達といても孤独を感じる夏期休暇。待っているだけでは何も始まらないと友達は言うけれど、そんなことは自分が一番わかっている。「理想の彼がいないなら一人でいる方がいいのよ!」とちょっと堅物な彼女に一筋の光が映る時、頑なな心が解けていく。

ロメールはどうしてこんなにも女心がわかるんだろう。

王子様がいないのも、出会いがないって言葉が矛盾しているのも、それなら自分から動かないといけないのもわかっている。
あの子がバカな女になって漁る姿は笑えないし、そもそもナンパなんて嫌いだし、なのに何処かで劇的な何かを期待している。

全部じゃなくても共感できるとこがありすぎて胸がチリチリした。みんな多かれ少なかれこじらせてるよね。

ずっと意地を張ってるともたれたくなる日もある。あの人が悪い男じゃないといいなぁ。

恋に奥手な女子が観たら「コレって私のこと⁈」ってなっちゃうはず。イケイケ女子は回れ右‼︎

本当に緑の光線って見えるのかな。
まつこ

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