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緑の光線のbluebirdingerのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
5.0
初めて観た時からこの映画と監督には
とても惹かれた。

自然体すぎる演技と作り込まない画。
どこにでもあるようなテーマを
クスクス笑いながら、ニヤニヤしながら
たまにはチクチクしたりして
自分に投影しながら、観ることができる。


どうでもいい会話や面倒な会話も切り取らないし、無駄にみえる場面もたくさん。
他の映画じゃ、詳しく掘り下げそうな場面はあっさり。

相当めんどくさい女の子を
こんなに優しくあたたかな目線で忍耐強く描いて、
偶然の重なりと、心の移り変わりと、変化しようのない心を、自然に流れるように描く。

理由はわからないけど、
やっぱり何度観ても好き。


「頑固じゃないのよ。人生が私に譲らないの」
なんて素敵な言い訳!
頑固そのものの言い訳だけど
この映画を支えてるのは、意外とこの言葉だったりして…と思ったり。

また観よう。
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