eiganoTOKO

モナリザのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

モナリザ(1986年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

シモーヌが一本気でカッコ良すぎ…!
落とし前つけんのも結局シモーヌだし、コートの下は下着のみとか赤裸々大胆だし、ハイヒールでダッシュだし、声ゲキシブだし、レズビアンだけど相手は男性つまりは仕事のプロだし、器用だし、一途だし、殴られたら殴り返すし。

この映画はボブ・ホスキンスのために作られたものだろうけど、キャシー・タイソンの魅力がギュギュッ。
ヘアスタイルも、コートの下に着たアンティークぽいドレスも素敵すぎる。真似したいけど、あの体系と肌の色だからこそなんだろうね。生えかけの脇毛もカッコよく見えた。

仕事中に乗り込んで、「クソマゾめ」と助けた気になってるジョージに対して、客相手になにしてくれてんねんとキレるボンテージ姿のシモーヌも正論すぎてシビれる。

ジョージはさ、結局他の男と変わらない部分もあると思うよ、AVに出てるからって殴るし、すぐ怒鳴るし、話聞かねえし、前妻の家の前でゴミ箱けりたおすし、レズビアンてわかったら勝手にイラついて脅すし、人種差別的だし。
あんたそりゃ心底好きにはなれないわ…。
親友と小説語ったり、娘のこと可愛がったり、不器用なんだけど一生懸命なところは萌えおじさんあるあるなんだけど、さすがにこのネタでイイッて言える時代は既に終わりつつありますからね。
まあ今見ても、公開当時見ても、これに心底いいと思える人はオジさんマインドが強いんだろうから、時代に置いてかれないといいですね…。

実はいい人だし、一途なところあるんだけど、レズビアンに利用されました!って被害者ぶるのはどうかと思うのね。
勝手に世話焼いといて、利用された!ひどい!ってのは寂しンボによくあるパターン。

でも、はっきり言ってボブ・ホスキンスの演技はすげーいい。
だから、ちょっとだけ、おばかで素直だから利用されてしまう可哀想なオジさん…うる…ときてしまう気持ちもわからいではない。

あと、一番の悪人マイケル・ケインが死んでスッキリした。
未成年の売春斡旋してるやつなんて、流れ弾にあたって全員死亡すべし。
うさぎが可愛いからって許さないんだからね!
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