Punisher田中

ロジャー・ラビットのPunisher田中のレビュー・感想・評価

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)
4.0
ここは人間とアニメが共存している世界。
時は1947年。
アメリカのハリウッドはアニメと共に映像作品が制作されていた。
かつてはアニメを好んでいたが、弟をアニメに殺されたことでアニメを憎むようになってしまった探偵・バリアント。
そんな彼の元にとあるアニメの大スターを調査する仕事が舞い込んでくる...

次元を文字通り超えた作品!
二次元と三次元が奇跡の融合を果たしたディズニー作品...スゲェー!!
この手法、知ってる限りでは「劇場版エヴァンゲリヲンのまごころを君に」や最近の「スペースプレイヤーズ」「スペースジャム」あたりが取ってる手法だと思うんだけども、これらを比べてもコンセプトや意図が違うのでとやかく言うのもあれだが、抜きん出てとんでもない手間がかかっている今作。
仮にこの時代にも特殊効果があったとはいえ、えげつない工数がかけられたとんでも作品であり、ディズニーだからこそできるクオリティの作品。
ストーリーにディズニーらしい重みを感じないが、寧ろそこが良い。
なにより、ストーリーをかなり娯楽的で軽いものにしていることこそが、彼らがアニメーションの力を純粋に信じているのが強く伝わるものだった。アツい。
調べてみるとアニメーションがどの様に入るかを想定して演技をし、その後にアニメーションを作っていたとのことで...
「ヤバすぎない?!」今の時代じゃそんな打算的なことが出来ないので、この時代のクリエイティブがどれだけ異様な熱意で生まれたものなのか容易に想像できる。
本当に凄すぎるな...
(メイキングもすごいらしいので円盤を買います、これは...)

みんな大好き(僕も大好き)TDLのトゥーンタウンにある「ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン」では今作の登場人物達が関わってくるみたいなので、これはまた行かないとな...
僕は今まで「ロジャー・ラビット」を観ていなかったので単純にアトラクションを「ほへ〜!」と乗っていたのだが、今作を観たことで知識がついたので脳死ではなく、脳フル回転で楽しめるはず...?!
しかし今作かなり魅力的なキャラクターも多かったな...見た目が赤ん坊なだけのベビー・ハーマンにキャブのベニーにジェシカ、どのキャラクターも芯がしっかり通っているので感情も乗せられてかなり楽しめた。
ガチのカオスなトゥーンタウン、行ってみて〜!!!!