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ロジャー・ラビットのkanacoのレビュー・感想・評価

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)
3.8
実写とアニメの融合!アニメなウサギと人間な私立探偵がバディを組み〈トゥーンタウン〉に隠れた陰謀を暴き事件解決に挑む!ディズニー内外問わず有名キャラが多数出演。可愛くて愉快、過激さと狂気とハイテンション、そこにノワールとビターも加えて…相反するものが共存して生まれるカオス感が良き😆 (140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
人間(=実写)とトゥーン(=アニメ)が共存しているトューンタウン。アニメ映画界のスターであるロジャー・ラビットは最近不調が続いていた。なぜなら美しくてセクシーな妻ジェシカが浮気をしているという噂を耳にしたからだ。映画会社の社長はスランプ状態のロジャーを復活させるため私立探偵を雇う。私立探偵のエディは調査を引き受けて浮気現場を押さえ写真をロジャーに見せた。次の日、ジェシカの浮気相手であったトューンタウンの所有者アクメが殺害されるという事件が起きる。ロジャーは第一容疑者となってしまい追われることに…。ロジャーはエディに助けを求める。2人はジェシカや友人たちの力を借りて逃亡しながら真犯人を探すうちに、実はこの事件の裏にはトューンタウン全体を揺るがす大きな陰謀と真実が隠されていることに気がつき…。

❶実写とアニメの融合!アニメウサギと人間私立探偵がバディを組んで事件解決に挑む!

実写とアニメが合成する形で描かれるハイテンションなコメディ作品。監督がロバート・ゼメキス、製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグなのは今回見て初めて知りました。なんとまぁ、字並びが強いこと…😲✨

舞台は〈実社会にアニメが存在している〉という設定の1947年のハリウッド。トューン(=アニメ)タウンにはトューンたちが住んでいて、実写の人間も当然のように一緒に暮らしています。ただしあくまで人間とアニメ…特性は全然違っていてトューンたちは人間よりも相当頑丈。トューンの大人気映画スターであるウサギのロジャー・ラビットはジョークやコメディを愛するコミカルでハイテンションなキャラクター。私が「これは死んだわ…😱」と思うような状況でも難なく復活して縦横無尽に動き回ります。そして人間で私立探偵であるエディ・バリアントはかつてトゥーンに弟を殺された過去があるために、トューンやジョークを嫌っており、心を閉ざし気味になっている中年男性。

そんな正反対な性格を持つ1匹と1人がバディを組み、ロジャーにかけられた〈妻の愛人殺し〉の容疑を晴らすべく逃走劇を繰り広げます!

❷TDLのエリア『トューンタウン』とアトラクション『ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン』の世界を知ることができる!

東京ディズニーランドにミッキー・フレンズたちが住んでいる『トューンタウン』というエリアがあります。そこにあるライド系のアトラクション『ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン』。人間の常識など通用しないカラフルでハチャメチャなトゥーンタウンの裏通りや路地を、黄色いタクシー(このライドがタクシーだったことを本作を見て初めて知った😂)に乗ってクルクルとスピンしながらドライブするというアトラクション。

私が好きなアトラクションの1つですが、この映画は初見。この映画を見てTDLの『トューンタウン』と『ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン』の元ネタというか世界観がしっかり理解できました。『トューンタウン』というエリアはかなり忠実に映画が演出・再現されている!

あのアトラクションに乗って慣れ親しみ耳に染みついている音楽やキャラクターとその声、演出や乗り物などが次々と出てきます!!! 可愛すぎる!

✨●✨ (゚∀゚)<インスタント穴だ―!!!
見ていてテンションが爆上がり🐝💕

『ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン』はライドに乗ったらトューン演出による奇想天外で狂った明るい世界観をドライブするのですが、乗るまでに並んでいる待機通路は狭くて暗いし、怪しいでキャラクターも登場してなんか怖い…。なんでこんななの?と思っていたのですが、この映画自体のテーマが「ノワール×コメディ」だからだったのか…と納得。待機通路はノワール部分を再現していたのですね。

また、映画はトゥーンタウンが舞台なのでロジャー・ラビット勢のキャラクターはもちろん、ミッキー、ミニーをはじめとしたお馴染みのミッキー・フレンズや、“魔法使いの弟子”のホウキやバレエを踊るダチョウやカバを筆頭にたくさんの『ファンタジア』のキャラクター、『ダンボ』『ピノキオ』『南部の唄』『ふしぎの国のアリス』『ピーター・パン』『メリー・ポピンズ』のキャラクターなど他ディズニー作品からたくさん登場。いたるところに古きディズニアニメキャラクターが!それだけでなくディズニーではない有名アニメキャラクターもかなり出演していました。それを探しているだけでも楽しいです😊

❸相反するものがたくさん共存しているために生まれるカオス感が良き!

映画単体としてはストーリーに大きな捻りがあるわけではないものの、古き時代のアメリカのレトロオシャレ感と共に、アニメと実写、コメディアンと仏頂面な探偵、コメディとノワール、ほぼ不死身な存在と殺人事件…などなど相反するものがたくさん共存している故に生まれるカオス感が良かったです。深く考えずにシーンやキャラクターを追っているだけでも楽しめるのも気楽で良かったかなと。

ただ一方で意外と際どい演出もそれなりにあり…。可愛くて愉快、過激さと狂気とハイテンション、そこにノワールとビターも加えて。実写とアニメの融合でファニーな演出は盛りだくさん。やっぱり総括してカオスでした。だからストーリーはシンプルで逆に良かったのかもしれない🤔

冒頭のロジャー・ラビットとベイビーのアニメーションはロジャー・ラビットがトューンで死なないと分かっていても過激で怒涛の即死コンボになかなかハラハラ。ギャー、赤ちゃん怖い!!っと思っていたら、数分後にギャー、ベイビー怖い!!ってなりました🤣

ちなみに、この作品のヴィランさん。
ディズニーヴィランでも上位にヤバいやつでは🤔

🚗🐝「今ディズニーランドに行ってトューンタウンに飛び込めば、いつもの3倍くらい楽しめる気がする!…っていうか『トューンタウン』ってミッキー・フレンズが主役で住んでいる場所なのかと思っていましたが、むしろロジャー・ラビットが主役だったのか。トゥーンタウンの中で『ロジャー・ラビットのカートゥーンスピン』のアトラクションは凄く端っこにあるから、ロジャーはタウンに関係ないけどオマケでこのエリアにいるのかと思っていた🤣ごめんよロジャー🤣🤣」
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