ゴン吉

狼の挽歌のゴン吉のレビュー・感想・評価

狼の挽歌(1970年製作の映画)
4.0
女に裏切られた一匹狼の殺し屋の生き様を描いたアクション作品。
音楽はエンニオ・モリコーネが担当。
チャールズ・ブロンソンとジル・アイアランドが夫婦でカップルを演じており、テリー・サヴァラス、ウンベルト・オルシーニらが共演。  

プロの殺し屋ジェフ・ヘストン(チャールズ・ブロンソン)は、ヴァージン諸島で愛人のヴァネッサ(ジル・アイアランド)と一緒にドライブ中に何者かに銃撃される。
ジェフは殺し屋たちを返り討ちにするが、ヴァネッサは首謀者と一緒にポルシェで逃走する。
ジェフは殺人で捕まってしまう。
服役後、自分の命を狙ったポルシェの男を、彼のカーレース中に事故に見せかけて殺害する。
さらにヴァネッサを見つけ出して復縁するが、狙撃現場を写した写真がジェフに届けられる.....  

オープニングはチャールズ・ブロンソンが実の奥さんのジル・アイアランドと二人でクルーザーによるヴァカンスを楽しむシーンで始まり、続いて二人がフォード・マスタングでハラハラのカーチェイスを繰り広げる。
チャールズ・ブロンソンが一匹狼の殺し屋を渋く演じてる。
一方、奥さんのジル・アイアランドが美しく、小悪魔的な彼女に魅惑されて翻弄される男たちが哀れで虚しくもある。
彼女自身も誰かに頼りたいだけで、根っからの悪人でないのが切ないです。
「お願い 苦しまないように一発で死なせて」
ブロンソン夫婦の二人の魅力を引き出した作品で楽しめた。
「撃てよ 新米だな お前 やらなきゃ俺の方からやるぞ!」 

2022.1 地上波テレ東で鑑賞(新春シネマ・吹替:宇津木道子 訳)
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