やーすけ

ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌のやーすけのレビュー・感想・評価

3.8
ハリウッドへ渡る直前のジョン・ウーが香港でできることをやり切った一本。ヤケクソで作ったような展開の荒さで、組織の板挟みになるトニー・レオンをジリジリ描くようなことはせず爆発、銃撃の連続で畳み掛ける。凡百のアクションならもういいよ!と言いたくなるところだが、最後の病院の銃撃戦まで目が離せないのは様式美と化したジョン・ウーアクションのなせる技か。白鳩のポスター、監督本人の登場するシベ超的な自家中毒も、香港時代の作品を見てきた者にはご愛嬌。このシーンの奥行きあるカットはそれまでの道筋のようで感慨深く眺められる。
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