アメリカの犯罪多発地区を担当する麻薬捜査官のOJT物語。黒人やヒスパニックギャングがたむろってる街角やアジトが張り詰めたような緊張感にみちていて怖い…。
クリーンで正統派のイメージが強いデンゼル・ワシントンが今までのイメージを覆すような役柄が印象的でした。
警察（麻薬捜査官）としてのモットーは独自に持っているけども善悪の境界が曖昧。ベテランだけに裏社会の裏までも知り尽くしていそうですが、冷酷な一面も持っていたりと複雑な性格でした。こんな人がトレーナーとして割り当てられちゃうなんて新人も不運ですね。新人はイーサン・ホークが演じています。
『イコライザー』シリーズ（'14〜'23）にのめり込んでしまったことで気にするようになったアントワーン・フークア監督。初期の作品とは思えない洗練されたテイストで中弛み感じることなく観ることできました。緊迫したラストも見応え十分。気軽に観て楽しめる一品かな。
ところで、『ブレイキング・バッド』（'08〜'13）のトゥコ・サラマンカ役レイモンド・クルツが同じ感じの脳筋ヤロウを演じていて相変わらず怖かったです。ウィキペディアでみたらご本人自体は内向的で料理好きなんだそう。ギャップありすぎて笑っちゃいました。
