あまのうずめ

トレーニング デイのあまのうずめのレビュー・感想・評価

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
3.4
ジェイク・ホイトは1年間のパトカー勤務を終え麻薬捜査課に転属することになった初日、コンビを組むアロンゾから朝礼に出ずにカフェに来るよう電話を受ける。アロンゾはここがオフィスだと車に乗せ、売人からクスリを買った学生を脅し金とマリファナを巻き上げた。そしてそのマリファナを吸えと命令し、拒むジェイクに潜入の時にその態度は警官だとすぐにバレると言った。


▶︎デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク共演のクライムサスペンス。

悪徳刑事につくことになった新人捜査官の初日を生々しくスリリングに描き、汚職の数々を問題は事実でなく何を証明出来るかだとの持論で説き伏す姿の裏にあったものも併記していた。

法治だけでは巨大な悪を倒せないと自己弁護しつつ陥った悪の限りに暗澹たる気分になり、ジェイクの未来にも一抹の不安を感じさせ救われないラストだった。

どうしても悪は駆逐出来ると思いがちな精神にパンチを喰らわしながら、いいエンタメに仕上げている作品だった。

WOWOWの『デンゼル・ワシントン特集』にて鑑賞。