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トレーニング デイのspe1111のネタバレレビュー・内容・結末

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

しょっぱなの、アメ車を発進する時に流れた曲がDr.DreのStillだったのはアガった。Dreや、Nellyの曲がふんだんに使われているのが個人的によく、ボーナストラックのPVまで楽しめるのが実によい。スヌープとドレーはちょい役でこの映画に出る。スヌープは車椅子のチンピラ、ドレーは悪徳刑事。いずれも脇役だけどつい目がいってしまうな。映像も実際のLAのストリートギャングの許可を得て撮影したもんだからかなりリアリティーで楽しかった。あんな無法地帯に一人で歩いていたら恐ろしくてかなわん。
この映画でデンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞をとったみたいだけど、それに相応しい演技をしていると思う。もう悪徳刑事にしか見えなかった。ストーリーは、新人刑事ジェイクがデンゼル演じるベテラン刑事アロンゾと組むことになり、麻薬捜査官としてアロンゾと行動をしていく中、アロンゾの真の計画が分かり最後ジェイクが殺されそうになるものの、アロンゾを追い詰める、みたいな内容。特にその過程における「狼を捕らえるには狼になれ」とか、「大物を捕まえる為には不正もやるし、仲間と思われなきゃダメだ」とかいいながら、ジェイクに麻薬をやらせて計画通りに事を進めようとしているアロンゾがやばい。ちょっと麻薬捜査官ってそーなのか...って信じてしまうもの。でも結局、ロシアンマフィアに金払うためにジェイクを利用していたと分かった時には安心した。やはりジェイクがまともなんだと。そう、観た側でさえ価値観がおかしくなりかけたくらいアロンゾがヤバかったと思う。なんという面白い映画だ...その辺の汚職刑事モノの中ではズバ抜けて面白いと思った。
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