ベルベー

毒薬と老嬢のベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

毒薬と老嬢(1944年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

言葉を選ばずに言いますごめんなさい。バカにしてんのか。二作品代表作を観て、「あ自分この監督嫌いだ、生理的に受け付けない」となった、世間的には名匠名高いフランク・キャプラ。でもたった二作品でそんな決めつけるなんて絶対良くないからねぇ。一通り見なきゃ、戯曲原作なら好きになれるかもよ?と思って観た本作ですがごめんなさいますます嫌いになりました。超つまんねえし鬱陶しいんだもん。

時代が違うのは百も承知。当時の人々が観たら面白かったのかもね。今を生きる僕がこの映画を嫌いになるのも自由。キ◯ガイたくさん出して頭おかしい言動取らせまくったら面白いでしょ!ってそれだけで面白いとは思えません。キ◯ガイの言動で唯一ちょっと面白かったのは自分を大統領だと思い込んでる男の「突撃〜!」くらい。それもしょうもない話だし、それしかネタがないのか笑えなくなるまで繰り返すんだけどね。

キ◯ガイ意外も殺人鬼だの職務怠慢の警官だのロクな奴が出てこない。一番キツかったのは、人の話を全く聞かない主人公。キ◯ガイの血が流れてるかもしれない、っていう物語上の性質は置いといて、観ていて凄く鬱陶しい。ケイリー・グラントのわざとらしい芝居が絶望的に鬱陶しいのもデカい。兎にも角にもスターであるケイリー様が毎秒一番目立っていないとならないということでしょうか。目障りでしょうがなかったです。

そしてキャプラのナチュラル排他主義が、本作でも見え隠れしているなあと。オールホワイトなキャスティングをどうこう言っても仕方ない。でも、「インディアンの血が流れてるからキ◯ガイなんだ!」は最低笑。「やったー!俺は由緒正しい白人だったんだ!キ◯ガイじゃなかったんだー!」…うん。この差別意識、恐らく素ぽいんだよなキャプラ。何処まで行っても白人男性的に面白いギャグであり、白人男性にとっての平等・平和。

そんなイラつく無遠慮さは隅に置いといても、まあラストまで物凄くつまらねえこと。王道シチュエーションの先駆け、ってデカい加点があってもブッチギリでマイナス評価です、個人的には。
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