櫻イミト

毒薬と老嬢の櫻イミトのレビュー・感想・評価

毒薬と老嬢(1944年製作の映画)
3.5
三島由紀夫のオールタイムベスト1。「素晴らしき哉、人生!」(1946)のフランク・キャプラ監督によるブラックコメディ。三島由紀夫が推したのは意外な気もするが、脚本の上手さを評価したのだろう。映画のほとんどが一つの部屋で進んでいくのだが、主人公が次々とピンチな状況に襲われ退屈しない。終盤に向けテンポが加速度を増していきとても楽しめた。自分をルーズベルト大統領だと思っているテディの狂ったキャラがアクセントとして効いていた。

※ボリス・カーロフ似の兄ジョナサンは、ブロードウェイ上演時にはカーロフが演じた。
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