メイプルわっふるG

スペースインベーダーのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

スペースインベーダー(1986年製作の映画)
3.4
映画『惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!』(1953年)のリメイク。
あくいけやポルターガイストのトビー・フーパー監督
キャラデザ:T-800のスタン・ウィンストン
どちらも好き。

火星人たちが可愛い。主役少年いわく"大型スライム"に"ポテトヘッド"。
当時は醜悪なデザインだったのだろうけれど、四肢のバランスや動きの拙さに何とも愛嬌がある。牙だらけの大口で人間一気飲みしたり高笑いしたり。
のたくた歩き回る犬猫の赤ちゃんのようだ。

火星で最高知性のボスは、巨大脳みそ顔に舌っぽい大蛇な胴体。ちっさな顔と手がプリティ。
『富江』シリーズのような人面疽っぽさも。戦隊シリーズの敵ボスとか、メガテンの悪魔とか、ベルセルクの使徒とか、色んな作品に面影が見えるのも面白い。どっちが先か知らないけども。

宇宙船内も赤茶けた暖色照明で生物っぽい施設。色彩は"火星"っぽさなのかな。インプラントの施術場や銅エネルギーの武器など、地球科学とは異なるデザインを目指したことが窺える。
もっとも、着陸した巨大UFOやトンネル掘削機はライト光りまくり。『未知との遭遇』ほどビカビカしていないとはいえ内装とはちょっと違う文化のようだ。

火星地下探索ロケットの妨害だけでなく、地球侵略の意図もあったらしい。ただ、こんなペースで地道に施術してたら何年かかることか。人類側の反撃もあるであろうし。
「州警察の回線が混み合ってる」というくだりから、国中、世界中で侵攻中なのかもしれない。でもって、火星ボスは邪魔なロケット排除のために主人公宅の裏山に来たと。

っていう知識記憶ごとインプラントされたのか。それとも出来事を反復体験しているのか。予知夢なのか。はたまた与り知らない設定があるのか。
ラストの展開は不明。
希望としては"ホラーの予定調和"というだけの意味なしラスト。


雑記メモ → ネタバレコメ

2020.07.23 シネフィルWOWOW