未知への飛行の作品情報・感想・評価・動画配信

『未知への飛行』に投稿された感想・評価

Evans

Evansの感想・評価

4.0
「機械に頼り過ぎた、大きすぎる代償」

機械の故障を発端に誤った命令が届き、それを訂正するまでの模様を描いた作品

米ソの核緊張というベースの中で起きた誤った命令を誰も止めることは出来なかった。それは組織のルールを破ることが、また別の危機を生み出すことになるからである。止めるために打つては尽くしたがそれは実らず、代わりに大きな代償を生むこととなった。
システムエラーといってしまうと言葉が軽くなってしまうが、それが及ぼす影響を考えると余りにも大きすぎる。
リンドン・ジョンソン大統領(当時)はこの映画について否定的だったそうです。そりゃそうですね。こんなことが起こり得ると大統領が認めるはずがありません。
国防総省と空軍も同様です(下記※)。

基本的に会話劇です。おそらく低予算です。
場面はホワイト ハウスの地下壕、国防総省作戦会議室、空軍戦略航空軍団作戦会議室、爆撃機の操縦室の4ヶ所で固定です。
ソビエト共産党書記長(役)は電話で声だけの出演です。

マジで恐いです。: (꒪⌓꒪):
リアリティはあるようでたぶん無いんですが、そんなこと忘れて恐いです。
もちろん未然に防ごうとはするんですが。。
結局、衝撃の決断を。。
ワイが大統領だったら、ひとたまりもなく発狂してます。

この映画と『博士の異常な愛情』は撮影時期が重なりました。スタンリー・キューブリック監督のゴネ勝ちで、この映画の公開は後回しにされたそうです。
『博士の異常な愛情』も大昔に1回観たはずですが、U-NEXTで12月31日までで見放題が終わるそうなので、今月中に観直します。

※ 映画のエンディングより
The producers of this film wish to stress that it is the stated position of the Department of Defense and the United States Air Force that a rigidly enforced system of safeguards and controls insure that occurrences such as those depicted in this story cannot happen.
Nishiumi

Nishiumiの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

衝撃の結末だ。大量殺戮の悲劇は回避すべきと訴えるブラック将軍と核戦争も国家を守るための手段だと冷徹に主張する学者のバトルが面白い。「今の兵器は人の制御力を超えている」という言葉で、最後は人間の理性が重要だと考えさせられる。
jfr6422

jfr6422の感想・評価

3.7
いくらフィクションでもこの結末には言葉が出ない。機械のミスで爆撃機がソ連へ発進してしまう、望まない核戦争と破壊がこんなことで起きてしまうのか。そして、米ソはその誤った爆撃を回避することができるのか…
衝撃過ぎる結末…
政治シミュレーションとしてもサスペンスとしてもまごう事なき大傑作。緊張感を体感させるような編集の凄み。過去の話ではない。現在進行形の問題を、未来永劫投げ掛けてくる訳だが…。未来がある事を願うばかり。
ずんず

ずんずの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

鳥肌モノのすごい映画だった。
なぜニューヨークも爆撃するのか理解するのに時間がかかった。
モスクワ壊滅したらそもそも全面戦争にならないのでは?かつニューヨーク破壊で全面戦争を止められる保証もないのでは?とも思ったが、他にやりようがないのか…まあそれ以前にもっと未然に防げる仕組みがちゃんとあるんだろうけど。

それにしても現首相の岸田さんはともかく現アメリカ大統領のバイデンさんにしても、ヘンリーフォンダ演じる大統領みたいな役割絶対無理だろ、、重すぎて割に合わないわ
花椒

花椒の感想・評価

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しんゆり映画祭 今観るべき知られざる名作@川崎市アートセンター小劇場

コンピューターの誤作動でモスクワに攻撃を仕掛けることになってしまった。
その時アメリカ大統領下した決断とは…

途中ウトウトしたこともあり、評価対象外

十二人の怒れる男の監督と主演が再タッグ
博士の異常な愛情と同じ年に公開されてこちらは隠れた名作となっている模様

アルテリオ新百合ヶ丘のある川崎市アートセンターが普段は演劇やイベントを行う小劇場も開放して行うしんゆり映画祭にて
悪杭

悪杭の感想・評価

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2022年 鑑賞 22-263-30
BS松竹東急 日曜ゴールデンシネマ にて
シドニー・ルメット先生、チャールズ・H・マグワイア先生、マックス・E・ヤングスタイン先生の小説を原作に、「十二人の怒れる男」「丘」「狼たちの午後」等のシドニー・ルメット監督による、アメリカの軍事コンピュータが、誤ってソ連に対する核攻撃指令を発してしまう。命令を受けた爆撃機は直ちにモスクワへ向けて発進、帰還可能ポイント=フェイル・セイフを超えてしまう米ソの核戦争を題材とした作品。原題の「Fail Safe」とは、核装備の爆撃機が何かの誤りで攻撃目標を爆撃することを防ぐ制御組織のこと。スコアはつけられないと判断したため、スコアは遠慮させていただきます。

ー 平常が一番と思える作品 ー
私が観たい作品の1作に「十二人の怒れる男」という作品がある。この作品から三谷氏がインスピレーションを受け、「12人の優しい日本人」の脚本を書いたことも有名だが... その「十二人の怒れる男」の監督はシドニー・ルメット氏で、実はこの作品も監督は...

モノクロ作品。核について... 今でこそ重要なこと... 汚い爆弾?彼の言動(建前)と次の一手(本音)、次の一手後どういう(いいわけで)切り返す...

UFO?、第3次?、事故? これは机上の戦争。最高機密文書とコンピューターの誤発信... あの部隊に追いつけ?いやいや無理でしょ?じゃあ...

4機は攻撃を受け海へ... だが、1機だけは攻撃をかわし... 大統領(ヘンリー・フォンダさん)の決断... ラストの展開は超重い...

“聖書を覚えているか? アブラハムの犠牲の話を 心にとめておけ”
めっちゃ撮り方の良さが光る一作!当時の技術、どう核戦争を描くか?というアイデア勝ちだ!彼にはこういう作品を観ていただき、ヘンリー大統領のような行動や決断をするを勧めたい!あの行動を起こすのかは分からないが、故意の有無に関わらず、事故だ誤作動などだといういいわけではなく、覚悟を決めて欲しい!覚悟の重さは等価交換...

「諸君 愛国者としての行動を望む」

余談:ソ連側との電話のシーン好き!
高いスコアをつけといて何だが、冷静に考えると馬鹿げた話である。
声を真似する可能性があるから大統領の命令も聞けない…? 百歩譲ってそうだとしても不測の事態に備えて第二、第三の解除手段を用意してないのはおかしいだろう。

大統領もなぜ自国に水爆を落とす必要があった? 誤ってモスクワを消滅させたにしてもその代償を償う必要など全くないではないか。

と、まぁツッコミどころはあるけれどもシドニー・ルメット監督の手腕は流石としか言いようがない。荒唐無稽なストーリーも緊迫感ある110分に纏めてみせたのだから。
『十二人の怒れる男』で展開した会話劇の面白さはここでも健在。
姿を見せないソ連の議長も、通訳を介してさそ話し合っているかのように仕立てあげた。
国防省内のやりとりもよかった。あの場では何が正義で、何を信じればいいかなんて分からない。そんな重苦しい空気が凄く伝わってきた。
苦悩しながらも任務を全うする将軍がよかった。

大統領も最後の決断はアレだが、ヘンリー・フォンダの熱演で毅然とした交渉が素晴らしくみえた。
某国の総理大臣も見習って欲しいものである。最近ミサイル飛ばしまくっている彼国に対してさ。

冒頭に出てくる悪夢に魘されてたおじさん、重要な役だと思ってはいたがトリガー引く役だったのね。
罪なき牛を殺しちゃう闘牛士。
「仕事辞めたい」って嘆いて嫁さんに今日は休んだら、と言われてたあのシーン。最後まで観終わってから思い出すと相当深い。
出ている俳優は有名どころだと思うけど、密室劇に近く 他のことにはお金かけてなさそう。その割には緊張感持って最後まで鑑賞できたので、本が良いということでしょう。米ソ両国の中でも意見が割れているというのがリアル。
こういう時期なので、ウクライナ侵攻の水面下で 米露のやり取りがあるんだろうなあ、でも表には絶対に出ないんだろうなあ などと考えてしまう。
邦題はもうちょっと何とかできなかったのかな?
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