MubaoMasato

未知への飛行のMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

未知への飛行(1964年製作の映画)
4.3
「未知への飛行」
ソ連と米港の冷戦時代。米国は通信機の誤りで、爆撃機に恐ろしい指令が行き届く。それは、モスクワに水爆を投下することだった。
常人ならば、このような指令は?で次に通信をして確認をするまで動かないが、冷戦状況下と軍人というレッテルが入れば、判断が鈍って、その命令をまんまに信じてしまう。そのままモスクワに6機の爆撃機。

水爆を落とされれば、第三次世界大戦がはじまる。
そこから、米国大統領の交渉とソ連との競合と軍部でのソ連を潰した方が良いから攻撃することを容認する者がいたり戦争が起こるのではないかという過程を綺麗に映し出している。暴力ではなく本当の知性と人間が試されるから頭が良いなと驚愕しました。

そして、大統領はどのような対応策を立てるかと思ったら、とんでもない提案をする。それは、「ソ連に水爆が落ちれば、NYにも水爆を落とす」
それで貸し借り無しだというとんでも提案。

コンピュータに頼った今の時代と重要な事には人間が必要だということ。
そして、戦争はしてはいけないこと。
簡単なことだけど、その簡単なことを守らない人が多いことに釘を刺されました。素晴らしい作品でした。
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