天馬トビオ

白昼の襲撃の天馬トビオのレビュー・感想・評価

白昼の襲撃(1970年製作の映画)
3.0
すんげぇ、格好良い映画。

冒頭からラストまで、全編を貫く乾いたジャズの旋律。まだうらぶれた田舎町の雰囲気を漂わせる港町ヨコハマ。刹那を生きる若者たちの暴力とセックスと見果てぬ夢。

40年余が過ぎ、まさかこんなになるとは思いもしなかった黒沢年男。バタ臭い高橋紀子や緑魔子。

男二人に女一人の悪あがきを描くパターンは、この後、「赤い鳥、逃げた?」という傑作を生むのだが、スタイリッシュさにおいては本作のほうがずっと先を行く。
天馬トビオ

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