李

卒業の李のレビュー・感想・評価

卒業(1967年製作の映画)
3.7
目を惹かれる映像と感情移入が難しい謎ストーリー。想像していた話と違くて、え、おばはんと関係持ち出した…!となった。ミセス・ロビンソンの何考えているのか掴めない感じが結構苦手だったけど、彼女に抗えず翻弄されるベンもなかなかに謎。当事者だったら勘弁過ぎる話だけど、感情移入をしていない状態だからこそ(他人事だから)ギャグ要素で結構ウケてしまう。映画として大胆に描く大人への一歩を踏み出す物語としてはかなり面白いのかも。恋愛感情、虚無感、焦燥感とか感情の蟠りとそれを思うように溶かせない難しさを、登場人物たちのぶつかり稽古から終始感じた。にしても結婚式場のシーンは映画として◎ですね…
李