ゆーくらしく

卒業のゆーくらしくのネタバレレビュー・内容・結末

卒業(1967年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

・映像作りのお手本のような作品

・ティルト、サブリミナル、マッチカット、マスク越しのショット、メタファー(ピエロ)、机に逆さまに映る、ピントが合うのが遅い、魅力的な足越しのショットなどの演出の引き出しが豊富で、映画のキャラクターを何重にも色濃く演出している。
・ベンがミセスロビンソンをabsurdと形容したが映画全体でキャラクターの行動原理が反映されている。カミュがいうところのabsurd(不条理)は
- 夫がいるのに執拗に誘惑する妻
- 話し合う前に結婚しようとするベン
- キスの後に式場から飛び出す花嫁
などで体現されており、これこそがアメリカン・ニューシネマに見られる社会と人間の姿とも言える。