伊藤チコ革命的cinema同盟

卒業の伊藤チコ革命的cinema同盟のレビュー・感想・評価

卒業(1967年製作の映画)
4.0
141.
思ったよりシンプルなストーリー。優秀な学生が進路に迷った卒業後の夏休み(向こうのシステムわからないんだけど進路って卒業前に決めんじゃないの?)。父親の友達の奥様に誘惑されて筆おろし&浮気デビュー。熟女のテクにのめり込み、虚無は募るばかり。両親は彼を心配し浮気相手の娘エレンとデートさせる。あららビックリなんか相思相愛になっちゃった。奥様は主人公にエレンと別れろと脅すけど、主人公は自ら暴露。エレンの家庭は粉砕される。
主人公はストーカーになりエレンの大学まで押し掛けるが、彼女は大学を退学し、医者とケコンする。主人公は式場に乱入し、エレンを奪いバスで逃げる。

この主人公がどんどんゴミ男になっていくのがだんだん嫌いになっていく。まあ、ひどい。最初は紳士だったのにどうしてこうなっちゃったの?純粋だった分汚れるのは早いのです。
エレンも可哀そうだけどオバカだ。もっとよく考えてほしいんだけど、マリッジブルーで情緒不安定だったんだろうな。。。いやじゃん、自分の母親を不倫していた男なんて。キモイ。

映像がゴミ男の心理をうまく映し出していて魅せて見せる演出になっている。音楽の挿入も抜群に上手で決められたレールを脱線したらどこまでも転がり落ちていく、そんな物語を強く印象付けしている。