ポンコツ娘萌え萌え同盟

里見八犬伝 第二部 芳流閣の龍虎のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

3.0
特にあまり印象に残らない第二部だった。完全に連作だから仕方無い?
第一部のお城の上での千代之助vs錦之助でのバトルみたいな度肝抜かれようなチャンバラはあまりないし、物語も人相書きやお祭りと喧嘩等…もあるけど第一部みたいなハメられる千代之助みたいな面白さはなく、どこかいまいち煮えきらない。

しかしだからと言って続きが気にならないわけではなく第三部への引きは良かったクソ代官の策略と鉄砲隊(?)この先の展開は正直気になる。
てかこんな展開から第三部のサブタイ『怪猫乱舞』って何があったんだよ。
だけど本作はどちらかというと小文吾と房八の物語の側面化が強くて、どちらかという第三部へ続くの要素より…もこっちが本筋だ。

それにしてもなんと言っても房八という男の念は凄かった。今回は小文吾が主要キャラなのに房八の方こそ印象に残る。
小文吾がそんな奴ではないと語るけどそれに反するようにまるでそれに見せかけるようなところから房八の彼の真意に今までの伏線にあっとする(ただ伏線回収はともかく物語全体はうーんだけど)。

それにしても小文吾vs狭い空間チャンバラは中々気迫に迫る部分があって良かったかな。一方で追手たちのチャンバラが簡単に片付いてしまったのはいささか不満である。お神輿の押し合い喧嘩が一番好きかも