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縞の背広の親分衆のsayuriasamaのレビュー・感想・評価

縞の背広の親分衆(1961年製作の映画)
3.7
弱小やくざ組のドタバタ劇

ストーリーはあって無いようなもの。前組長が亡くなって細々存続する大鳥組。そんな中、道路建設計画がもちあがり、大鳥組のご本尊であるたぬき不動の立ち退き計画が持ち上がり、それを巡って大鳥組のシマを狙う他の新興やくざの組やらお役人やらが大騒動を起こす…
が本筋なんでしょうが、とにかく役者の奇跡的な芸達者ぶりで成り立つ怪作。

森繁久彌がブラジル帰りの怪しげなやくざでありながら、堅気で稼ぐためにデパートのクレーム係(お客様担当)になってから売上絶好調になるものの、かつての愛人に再会しまくったり他のやくざにはめられそうになったり。フランキー堺がやくざの子分を育成したり。西村晃の切れ味ある面白い悪役、寅さん味のない渥美清、かっこいい淡島千景、自活を目指し花屋を経営する団令子…

スターが暴れまくる迷作コメディとしてはツボにハマったのでオマケした点数。
ちゃんとした話ではないのであしからず。
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