Ricola

キートンの化物屋敷のRicolaのレビュー・感想・評価

キートンの化物屋敷(1921年製作の映画)
3.7
キートンvsお化け屋敷…それはホラーではなく、もちろんコメディである。

今回はそこまでキートンのアクロバティックさを堪能することはできなかった。
その代わり(?)、彼のとぼけた表情がクロースアップで何度も映るのが嬉しいしかわいい。


銀行でのノリでベタベタになってしまうシーンは、ナンセンスギャグといった感じでニヤニヤ笑って観てしまった。

そしてお化け屋敷…というかもはや仕掛けいっぱいの屋敷。
特に階段がいい働きしている。
この作品においては、階段がキートンの相棒のようである。

動くソファや骸骨たちの演出がもはやかわいい。
明らかに人力と思える仕掛けばっかりだが、今の時代の感覚でもしっかり驚かされると思う。
特に好きなのが、キートンがお化けから頭を一回受け取っちゃうシーン。
彼のおとぼけっぷりが発揮されるところこそ、大きな笑いどころである。

めちゃくちゃファンタジーなオチかと思いきや…というラストの展開までうまい!
もはやかわいいお化けたちとキートンのやり取りが微笑ましい作品だった。
Ricola

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