ぽち

しあわせな孤独のぽちのレビュー・感想・評価

しあわせな孤独(2002年製作の映画)
2.2
事故に遭った男性が人生の意味を見つけ再生する方がメインかと思ったら、グダグダの不倫ロマンスの方がメインで脱力して、おまけにヒロインに全く感情移入が出来ない尻軽さで、何を観ていいのか分からないような作品。

でも、今作でスサンネ監督がブレイクしたということで、個性的ではあったのだろう。

また、ドグマ95のルールに沿って撮られたということだが、一般人にはどうでもいい事と言えるだろう。

全身麻痺となった男性を掘り下げれば、良いストーリーになった気がするのだが、素人考えなのかもしれない。

マッツの演技力は認めるが、演じたキャラが卑怯で女々しく魅力が無いのが残念。と言うか、今作中に魅力的な人物が一人もいないってのも凄いことだ。監督の狙いなのだろう。

邦題がなんかピントがずれていると思ったのだが、原題「Elsker dig for evigt」(永遠に君を愛する)、英題「OPEN HEARTS」ともになんか違う気がするので、しょうがないのか。

個性的な切り口で他とは違うことは認めるが、では良かったかと言うと疑問の残る作品。

あ、事故に遭ったヨアヒム、どこかで見たと思ったら、特捜部Qの人じゃん。口のあたりがセス・ローゲンに似てるんだよね。笑



余談。
今作はドグマ95に沿って撮られたのだが、これの意味がイマイチ分からない、って言うか、これって監督の自己満足だけでしょ、って思えてしまう。

ちなみに、wikiによれば

1)撮影はすべてロケーション撮影によること。スタジオのセット撮影を禁じる。
2)映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。
3)カメラは必ず手持ちによること。
4)映画はカラーであること。照明効果は禁止。
5)光学合成やフィルターを禁止する。
6)表面的なアクションは許されない(殺人、武器の使用などは起きてはならない)。
7)時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。
8)ジャンル映画を禁止する。
9)最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。
10)監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。

ということらしいが、視聴者にとってはどうでもいい事じゃない?

ゲームで「縛りプレイ」とかあるけど、それと同じ程度の事で、やっている本人は「俺ってすっげー」と思っているかもしれないけど、他人から見たら「あ、そぉ~・・・」って程度だな。笑
ぽち

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