マッツ・ミケルセンの出演作ということで鑑賞。
婚約者ヨアヒムが交通事故で全身麻痺、寝たきりになってしまったセシリと、事故の加害者夫婦の関係性を描くドラマ。
マッツ・ミケルセンは加害者マリーの夫で医師のニルス役。
ヨアヒム役はマッツとの共演多数のニコライ・リー・カース。
物語の軸になるのはセシリとニルスの不倫の恋。
一時期、不倫もののラブストーリーって流行ったよね… なんて思いながら鑑賞した。
序盤は、事故に絶望した婚約者に邪険にされるセシリが不憫で、観ていてしんどかった…
20代前半のセシリと3人の子を持つ父親のニルス。
不倫かつ年齢差のある恋愛で、うまくいっている時は良いとして、噛み合わなくなった時のすれ違いが哀れ。
マッツは一応、若い子に夢中になる平凡な中年男性設定なんだろうけれど、マッツだから普通に色っぽい笑
公開時期の近い他の作品（『ブレイカウェイ』とか『シェイク・ユア・ハート』とか）とは全く雰囲気の違う役どころで、役＆演技の振り幅がすごかった。
ニコライ・リー・カースの、自暴自棄になりつつ身体を動かせず発散できないフラストレーションを、表情だけで表現する演技も良い。
単なるラブストーリーというだけでなく、日常のちょっとしたタイミングのズレや出来事の積み重ねで、人生は思っていたのと違う方向に進んでしまう… というドラマとして、よく出来た作品だと思う。
