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理由のHKのレビュー・感想・評価

理由(1995年製作の映画)
3.7
ショ-ン・コネリー主演作品は数えると30本以上観ていましたが、これは初見。
タイトル地味だし、たいして期待していませんでしたが思ったより楽しめました。
原題は“Just Cause”(正当な理由)
本作の翌年公開の『ザ・ロック』もそうでしたが、この頃のコネリーの溢れ出る貫録というかスターのオーラが半端じゃありません。

コネリーの役は元弁護士で死刑反対論者の法学部教授ですが、冤罪で死刑囚となった黒人(ブレア・アンダーウッド)を助けて欲しいと親族に頼まれます。
しかし、現地の警官(ローレンス・フィッシュバーン)はその死刑囚を目の仇にしており調査に非協力的。
また同じ刑務所の死刑囚である連続殺人犯(エド・ハリス)もこの事件に関与しており・・・

冤罪がひっくり返るのが早すぎるので、もう一捻りあることはすぐにわかりますが、終盤のサスペンスの詰めがちと甘いのがもったいないところ。
沼地のワニの扱いも、もうちょっとどうにか・・・

コネリーの妻役はスピルバーグの奥さんケイト・キャプショー。
コネリーとキャプショーの娘役が当時10歳のスカーレット・ヨハンソンでびっくり。
子役ですが、すでにヨハンソンの顔。けっこう出番もあります。
不敵な面構えでしっかりコネリーと渡り合っているフィッシュバーンもまだちょっと細目。

でも本作で一番私の印象に残ったのはエド・ハリス。
『ザ・ロック』でもコネリーと共演していますが、そのときのビシッとした寡黙な軍人役とは180度違い、完全にイッちゃってるサイコキラーです。
こういうハリスは初めて見たので新鮮でした。
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