Tom2022

時をかける少女のTom2022のレビュー・感想・評価

時をかける少女(2010年製作の映画)
4.5
原作の小説は、アニメ版も含めるとなんと4回も映画化されている程の人気なんですね。この映画は、映画化1回目のその後の設定で、4回目の作品です。

原作から30年以上の時が経った2010年では、芳山和子(安田成美)にも女子高生の芳山あかり(仲里依紗)という娘がいます。あかりは、事故で入院してしまった母和子の思いを、高校生時代の深町一夫に伝えるため、70年代にタイムリープします。

なんと、タイムリープで1972年に行くはずが、間違えて2年後の1974年に行ってしまいます。年を間違えてしまうだなんて、ちょっと絶望的だし、なかなか笑えますね。だけど、行動力のあるあかりは、それに負けずにいろいろと頑張ります。

1970年代の風景がとても懐かしいです。こたつが部屋の中心にあったり、お風呂のないアパートだったり、道路の雰囲気や、理科室の感じなどもあの頃をよく再現していると思います。

映画化1回目作品(原田知世さん主演)が好きな人は、特別な気持ちを持つかも知れません。1回目もとても切なかったですが、芳山あかり版の今作も切ない話になっています。

今作は、1回目作品の世界を大きく広げてくれている映画でので、私の好きな作品のひとつです。
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