401

ラビット・ホールの401のレビュー・感想・評価

ラビット・ホール(2010年製作の映画)
3.7
息子を交通事故で亡くし8ヶ月、妻と夫がぶつかり合いながらも前に進んでいく作品。
最後には互いに歩み寄り、息子の死を受け入れて共に生きていくことを決心したのが良かった。
妻がまた前を向こうとしたきっかけが息子を車で轢いてしまった青年なのが不思議だが面白い。青年が注意さえしていれば息子は今でも生きていた、その本人が許しを妻に共有し、平行世界について話をする。

状況だけみたら理解できないが息子の面影を探しその青年に行き着き結果、楽になれたのであればそれはそれで良いと思えた。
夫がその青年に会いたくないのにも納得できるし変にそこを同意しなかったのも偽善的ではなくて人間らしさを感じれて良かった。また恨みはしないといった所に夫の人柄を表れていて設定がきっちりしているなと思った。
ツラい作品だが痛みを乗り越えるという点で誇張をしていないし感動ポルノ的な嫌らしさがなくとても真面目な作品だった。
401

401