ごめんなさい、再投稿です。
初期のレビューはあっさりしすぎていたので。
近年のニコール・キッドマンの充実ぶりは見事だ!
等身大でありながら、
弱さと脆さと凛とした感じと美しさを、
その年齢に合った役柄を
演じ切っている。
そんなキャリアの再出発点にある一作だと思う。
子供を亡くした母親役。
下手に表すと、一方的な感情のみしか伝わってこない、
まあ、それでも十分と言えば、そうなのだが、
この映画のニコールマンキッドは、複層的な感情、揺れ動く心情を細やかに表していたと思う。
加害者と被害者の交流
簡単なようで、説得力を持たせるには、それなりの力量が問われる役
根底にアメリカ映画の楽観主義というか、
プラス思考的許しの思考があるような気がして、
アジア人からしたら、全く抵抗感がないとは言えないが、
こういう生き方ももちろん肯定したいし、
こうありたい、人ならばって、
思わしてくれる良作でもある。
これ、韓国で作ったら、全く違うテーストになったんだろうなあとは思うけど、
深く深刻なテーマだけど、静かに優しく進む物語だった。