なお

007/ムーンレイカーのなおのネタバレレビュー・内容・結末

007/ムーンレイカー(1979年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

"ジョイント飛行"

007シリーズ第11弾。
前作『私を愛したスパイ』と同年に公開され、世界的大ヒットを飛ばした『スター・ウォーズ』を発端とするSFブームに乗っかり、ボンドの活躍の舞台もついに宇宙へ。

✏️1979年宇宙の旅
前作から引き続き、コメディ路線は健在。
しかしながら、主なボンドの主な活躍の舞台を宇宙規模にまで広げたことによりスパイ映画としてのスケールもアップ。

神経ガスを利用して地球上の全人類滅亡を企む、本作最大の敵・ドラックスの部下も個性派揃い。

その部下のひとり、チャンは普段着はなぜか浴衣(ドラックスの本拠は西洋風の建築物であるにも関わらず)、ボンドを襲う時にはこれまたなぜか剣道の道着を着用し、竹刀を持って攻撃を仕掛けるという、昭和の大味なアクションゲームを彷彿とさせる出立ち。

また、前作にも敵として登場した全銀歯の大男・ジョーズもまさかの再出演。
前作でも異彩を放つ敵キャラの一人であったため、サプライズ的に登場した彼の姿を拝めるのは嬉しい限り。
また、本作の終盤ではボンドとジョーズがまさかの共闘。
いわゆる憎めないキャラクターを持つだけに、この展開には燃えた。

スター・ウォーズを意識したのか、宇宙空間で繰り広げられる銃撃戦、もといレーザービーム戦も盛り込まれている。
ピュンピュン、チューン………と実にチープなSEなので迫力などあったものではないが、これはこれで面白い。

そしてクライマックスには、「米英初のジョイント飛行」という最大級の下ネタを飛ばしてめでたしめでたし。

☑️まとめ
キレイにまとまっていた前作と比べるとコメディシーン、アクションシーンともに若干雑な部分が目立つ。

しかしながら、チープでシュールかつ不条理な展開が嫌いじゃない自分は何も難しいことを考えずケラケラ笑いながら楽しく観ることができた。

🎬2022年鑑賞数:93(37)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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