kinako

グリードのkinakoのレビュー・感想・評価

グリード(1924年製作の映画)
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大金を手に入れた事で、徐々に金の亡者になり、やがては破滅していく人々の話。元カノに大金が転がり込んで、女と別れた事が惜しくなり、夫の仕事(無資格だが)の邪魔をしたり、夫の交通費すらケチり、濡れ鼠にしてしまったり。極め付けは、妻や友人を殺してしまう。友人は友達の為に彼女を友に譲るような大人だったのに、金に目が眩んで、みんな豹変してしまった。鳥籠=欲望、二羽の鳥=夫婦、猫=金を狙う男と、象徴的な表現が見事。欲に取り憑かれた人間の顔の卑しい事よ。ドイツ語圏の人間の表現はグロテスクだ。
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