ベンジャミンサムナー

盗まれた飛行船のベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

盗まれた飛行船(1966年製作の映画)
3.5
カレル・ゼマン三作目。

飛行船を盗んだ子供たちの冒険よりも、それによって巻き起こる大人たちのすったもんだの方がメインの話。

「不燃性ガスはありまぁす」という嘘に皆が振り回されたり、子供たちが海賊たちを罠に嵌めたりする所は、『ほら男爵の冒険』同様あえて作り物感丸出しの世界観を創造するゼマンらしい要素。

空をオールで漕いだり、馬の脚の生えた車といったアベコベな乗り物が可笑し楽しい。