主演の二人の神がかった演技。
それぞれの苦悩を表情で表現し、
観るものにとんでもない大きさの
「(考える)隙」を投げかけてくる
ような作品と思えた。
平たい表現をすると
大絶賛され、評価され、受賞され
ている 近代の名作であるのはもう随分前からは知っていたが、どうしても まだ自身にある本作で描かれているセクシャルな関係に対しての理解度が無いことから
きっと やすやすと登場人物に感情移入できないであろうと思っていた。
結果
その通りで、友情的なそれから
そこが同性間での愛に変わるその
境界線であったり、きっかけであったり、切なさや苦しさを主人公の気持ちになろうと必死になって見るも、一度の鑑賞では不可能だった。
共感が出来ると感動レベルは比例するであろうが、想像力の乏しい自分には、多くの人に賞賛された、その「美しさ」を受ける器が全く無かった。
自分の持つ「偏見」というものが邪魔をしている事で 作品が放つ多くの人の心を揺さぶるような美しさを遮断しているのは間違いない。
これも簡単に変えられないというのも仕方ない。
