このレビューはネタバレを含みます
名作
映像が美しい
どの立場からでも
見られる用に作ってあるのかな？
二人の描写や演技などはもちろん素晴らしい
あの時代に愛のため
生活のため
必死に生きている二人の立場も分かるし
嘘が土台にあって作られた関係性についても考えさせられる
彼らを愛した女達は幸せにはなれない
妻は自分は利用されたのでは？と思うだろうし
家族にも誰にも言えずに苦しみ
愛していたからこそ耐えられなくなるのは十分に想像出来る
しかし
ひっそりと暮らししていただけの同性愛者に対する
父が加わったリンチ殺人の遺体を
子供の時に見させられたイニスは
同性愛者だと悟られる事に
生命の危機を感じる位の
深い恐怖とトラウマを持っている
それは
ジャックとは比べ物にならない
ジャックの家族は
特に母はなんとなく分かっていたのかな？複雑ながらも表に出てこなければ受け入れていたのかな？と思った
結婚の報告に来た娘にイニスが
その男はお前を愛しているのか？と聞くシーンは
もちろん娘に対しての深い愛がある前提だけれど
私には
娘の幸せそうな顔を見て
自分が元妻にしてきた事を
突きつけられた
その時に本当に実感したんだと思った
けれど
これは傷つけた人に対して
何かしらあるだろうという思い込みでした
日本語字幕で永遠に一緒だよ
という翻訳でしたが
他の人のレビューで
誓うという単語を使っている
事を知りました
それを知って、
なるほど、元妻に対しての感情ではなく
自分達が決して手に入れられなかった事に対する感情を表現していたのかと気付きました
