こっふん

ブロークバック・マウンテンのこっふんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

2024年 34本目

・自然の風景はずっと見てられる。現実を忘れられるし、世界観に没頭できる。
・音楽も全然邪魔にならず、最低限って感じでいい。
・始めは、劇中2人ともカマじゃないって言ってるし、過酷な環境で2人きりっていう状態がそうさせた数回限りの過ちという解釈をしていた。だから自分にはその気持ちはよく分からないなと思いながら観ていたが、話が進むにつれ、徐々にこれは紛れもない純愛だと気づいた。
・2人があの山で別れたあとの交際だったり、結婚は飽くまで会えない寂しさを紛らわすため、世間体を繕うためのものだと感じた。2人とも妻子ある身で、幸せではあるとは思うけど、やっぱりお互い頭のどこかではずっと想い続けている。
・イニスの父親の件もあり、あの時代では男同士の愛は忌み嫌われていたことが窺える。以前ほどじゃないけど、やっぱり今でもこういう考えは残ってるし、自分にはあまり下手に触れられない非常にセンシティブな問題だと思う。
・「いっそ別れられたら」このジャックの一言が物凄く響いた。会えない、上手くいかない苦しさから逃れられたらどんなに楽か。ただ、結局イニスを想って苦しみ続けるか、イニスと別れたことを後悔して苦しみ続けるか、どっちにしろ苦しい思いをする結末になるんだろうなと思う。
・ジャックの死因ははっきりされてないけど、自分的には事故死じゃなく、やっぱり悲しい最期だと思う。
・ジャックが別の男と牧場をやるって言ってたのも、イニスと会えない寂しさを紛らわすためだと感じた。あのシャツがイニスへの愛を物語ってる。
・2時間ちょっとと少し長めではあるけど、全く退屈することがなかった。ジェイク・ギレンホール、ヒース・レジャーの名演技のおかげでこんなにものめり込めたと思う。名作。
こっふん

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