全部盛り欲張りセットみたいなポスタービジュアルに圧倒されるが、話自体はそんなにたくさん人が出てくるというわけではない(大規模な花会のシーンがあるだけ。それじゃ普通の任侠映画と一緒だ)。ただし、最後の殴り込みの華やかさは単独スターよりも複数スターで盛り上げる日活ならではの画面が展開されていて素晴らしい。和泉雅子のヒロインの演技もシンプルな筋のなかで豊かな表情を見せる名演。
ところで、いつもおいしいところをさらっていくアキラが登場する場面で、東京の根津神社が登場する(設定上は四国のどこかだったと思うが)。