監督自身が当事者であることも大きいだろうけど、性的マイノリティや他者との関係性の描写は30年前つくられた作品とは思えないし、シリアスになりすぎず爽やかに描かれていたのも素晴らしい。
先輩の家での地…
1990年代か〜。映画が素直に映画を作れなくなった時代、映画が映画の夢から醒めてしまった時代、いかにもそんな時代の空気を感じる。そこらへんが熱ではなく微熱という感じ。
全編に渡り粘り強い長回しで被写…
片岡礼子が今と全く顔が変わらない。けどよく見ると確かに若い。橋口亮輔の映画は中心に入ってこれない周囲の人間が良い。本作で言うとまさに片岡礼子演じる先輩と、信に報われない思いを秘めるあつみ。とくにあつ…
>>続きを読む袴田吉彦とほぼ同世代なので、同性愛とか関係なくああこの感じ知ってる~の連続。でも懐かしく思うにはちょっとヒリつきすぎている。ブロンで割ったコーラ(+風邪薬?)、白砂糖の直食い、ご飯とソーメンとスイカ…
>>続きを読む国立映画アーカイブの「1990年代日本映画ー躍動する個の時代」特集で鑑賞。ほぼ満席。
橋口監督作では4作目の鑑賞。これまでに見た3作はどれも好きで高評価をつけて来たので商業デビュー作という本作を鑑…
ゲイバーで身体を売る少年、吐き出したくなるような現実になにものにもなりたくないと思う。
青くさい話だけど、夜を過ごして朝が来るのって本当に良い。若者たちの清々しさと寂しい優しさを感じる。
片岡礼子の…
2022年劇場26本目。経済的にも時間的にもまだ"余裕"があったであろう90年代初頭の、自らの居場所や他者の愛をノン・エモーショナルに探し求める"微熱"感。「渚のシンドバッド」でも描かれたような「残…
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